もし、あなたが本気でアニメ声優を目指すなら…
発声・発音・滑舌・アクセント、演技などの声優に必要な技能を最新の音響工学、心理学、脳医学などで科学して、あみ出した最新声優技能習得法を試してください。
40年に渡り俳優としてテレビ・映画に出演し、30年近くアニメ声優、歌手として第一線で活躍中の堀川りょうが、わずか2年でアニメ声優を生み出した最新声優技能習得法の秘密を詳しくお伝えします。
あなたは、「どうすればアニメ声優になれるんだろう？」と思われていることでしょう。
専門学校へ行けば、声優になれるのでしょうか？
声優養成所へ行けば、声優になれるのでしょうか？
私の応えは、ＮＯです。
単に教えてもらいに行く姿勢では、ダメなのです！！
誰もあなたを声優にすることはできません。
あなたしか、あなたを声優にすることはできません！！
では、一体どうすればいいのでしょうか？
アニメ声優になるためには、アナウンサー以上の発声の技能と俳優以上の演技の技能が必要です。
私は、アニメ声優になるためには、「誤解を怖れず、努力するな！」と言っています。
アニメ声優になるためには、勉強するのではなく、スポーツや楽器練習のような「芸事」の習得が必要なのです。
単純なことを繰り返しトレーニングして、身体に条件反射運動として染み込ませる必要があるのです。
単純作業を繰り返し行うと、飽きてきます。 だから飽きない工夫が必要です。 さらに、繰り返しても、技能向上がなかなか目に見えないと、焦ってきます。 焦りは禁物です。 そして、あきらめなかった人だけが声優になれるのです。
途中でやめない、投げ出さない、あきらめない！！
ことが、声優になるための絶対条件です。
堀川メソッドは、まず発声の技能向上をはかるための繰り返しトレーニング法を伝授します。
日本語の24の音素を習得することが必要ですが、まず最初に5つの音素「あいうえお」を完璧に習得することが肝心です。
日本語は、「あいうえお」の母音と子音から成り立っています。
子音は、「ん」以外は、無声音と母音から成り立っています。
つまり、「ん」以外は、全ての音素に母音が含まれています。
従って、声優を目指す皆さんは、まず5つしかない母音から鍛え直す必要があるのです。
皆さんが習得すべき日本語は、東京式の日本語、正式には日本語の共通語です。
共通語には、母音は5つしかありません。
しかし、皆さんが日常話している言葉は、母音が5つ以上含まれています。
つまり例えば、「あ」と「え」の中間の音などを日常使っているのです。
あやふやな母音を日常使わないようにしなければいけません。
堀川メソッドでは、5つの母音を口の形から作り直し、音をゼロから出し直すことからはじめます。
母音を鍛える方法を具体的にお伝えしますが、このことがアニメ声優になるための第一歩なのです。
母音読み
母音で歌を歌う
次に子音を鍛えることになります。
正確な母音と子音の大きな音が出せるようになること。
↓
文章が滑舌よく話せるようになること。
↓
日本語の共通語のアクセントを完全にマスターすること。
等などの、発声の技能をプロレベルに高めることが、声優になれる前提条件です。
発声の技能は、かけたトレーニング時間に比例して、誰でも技能向上します。
発声の技能がプロレベルに達したら、アニメ声優は無理でも、声優としてアナウンス、朗読、ストレートナレーションなどの仕事をすることができます。
しかし演技は、かけたトレーニング時間に比例して、技能向上はしません。
つまり、練習を重ねても上達しない停滞期間があるのです。
ある日突然、ひらめくように演技が上達します。
「あっそうか！！」と分かり演技力がいきなり向上する瞬間が訪れます。
その日まで、焦らず、飽きず、決してあきらめないことが重要です。
脳医学による科学的アプローチ
人間の大脳は、中心部に脳幹と呼ばれる爬虫類の脳があり、人体のコントロールの根幹があります。
この大脳は、体温や呼吸、血圧調節、消化液分泌など、生命を維持するための機能を備えています。
この大脳を包むようにして哺乳類の脳がかぶさっています。
この部分は、大脳辺縁系と呼ばれ、本能や本能に基づく各種の情動、または記憶にも関係しています。
さらにこの脳の外側に人間の脳が覆っています。
この部分を大脳新皮質と呼び、理性による高度な判断をつかさどり、動物にはない、人間特有の創造的な活動を行う機能を備えています。
哺乳類の脳が本能のままの行動をよぶのに対して、人間の脳は旧い脳をうまくコントロールした理性ある行動を生みます。
したがって、人間は日常生活において、「人間の脳＝理性」の働きが、「哺乳類の脳＝本能」を抑えつけています。
こうした「抑えつけ」は、ストレスを生み出し、自然な演技の妨げになります。
しかし、声優の演技は、この「抑えつけ」をはずし、自然な演技がいつでも即座にできなくてはなりません。
最新の脳科学により、「人間はトレーニングによりできるようになった事は、二度とできなくはならない」ということが分かっています。
例えば、自転車に乗れるようになった人は、しばらく乗らなくても、年老いても、健康であれば一生自転車に乗り続けることができるのです。
これを脳の可塑性と言います。
どのくらいトレーニングすれば、脳の可塑性が得られるかも分かっています。
人間の脳は、一ヶ月間毎日トレーニングすることにより得られたトレーニング成果は、もう元にもどらないのです。
ですから堀川メソッドでは、一ヶ月単位で発声の技能向上を実施し、トレーニング成果を定着させるようにしています。
最小の努力で最大の効果が得られるようになっているのです。
しかし、３日坊主はダメです。３日トレーニングして１日休み、また３日やって休んだらトレーニング成果を定着させることができないのです。
例えば、発声において説明しましょう。
声優の発声法は、腹式の発声と呼ばれ、勢いよく吸い込んだ空気を腹筋と背筋を使って、しっかり押し出すときに音を出すのです。
従って声優になるには、腹筋・背筋が連続で１００回程度軽くできる筋力が必要です。
この筋力を養うために、いきなり一日でやろうとしてもできないのです。
哺乳類の脳が、大それた事を拒否するのです。人間の脳は、やりたくても本能が拒否してできないのです。
しかし、哺乳類の脳が拒否しない、小さな事を毎日こつこつやり続けることはできます。
すなわち、腹筋・背筋を１０回もできない人でも、１日１回ずつ増やしていくのです。
そうすれば、３か月で１００回できるようになります。
堀川メソッドでは、最新の脳科学の成果を取り入れ、最短の努力で最大の成果を得られるように工夫したトレーニング法を提示しています。
やる気を出すには、どうすればいいでしょうか？
沈んだ気分を高揚させるには、どうすればいいでしょうか？
答えは、簡単です。
脳内ホルモンを自在に分泌させればいいのです。
実は、感情の大元は全て脳内ホルモンが関係しているのです。
最強の脳内ホルモンは、βエンドルフィンです。
作り笑いをするだけで、βエンドルフィンは分泌されます。
声を荒らげて笑うともっと分泌されます。
逆にβエンドルフィンを分泌させることができれば、自然な笑いの演技ができるのです。
喜怒哀楽に関係する脳内ホルモンが存在していますので、対応する脳内ホルモンを分泌するトレーニングをすれば、演技力が向上するのです。
音響工学によるアプローチ
みなさんは、音の３要素をご存じでしょうか？
音の性質を決める要因の最も基本的なもので、
「音量（音の大きさ）」「音高（音の高さ）」「音色（音の波形）」
を音の３要素と言います。
音は、空気の振動です。
音として伝わる波を音波といいます。
音波は波形で表すことができます。
波の山から山(または谷から谷)までを波長といい、山の高さを(または谷の深さ)を振幅といいます。
振動する幅（振幅）が大きければ音は大きくなり、小さければ音も小さくなります。
声優になるためには、皆さんの声の振幅が大きくなければいけないのです。
音の振動が１秒間に繰り返す回数を「周波数」といい、
単位はヘルツ（Hz）です。振動を100回繰り返せば100ヘルツ（Hz）となります。
音を形成する基本的な周波数の高低で音の高さが決まります。
周波数の数値が多くなれば高い音になり、周波数の数値が少なくなれば低い音になります。
この周波数を変化させれば、音程を変えることができます。
楽器の出す音の違い等は、音の大きさと高さだけでは判断できません。
これを判断する要素が「音色」で、音響学では「周波数成分」と呼んでいます。
つまり音の波形で「音色」の違いを表現できます。
従って人間も楽器と見立てると、皆さんの声は全て他人と違う「音色」を持っています。
声優になるためには、美しい音の波形と低い周波数から高い周波数までの声が必要となります。
人間は、生まれたときの音域は、大人より狭いです。
子供の声帯振動は、低音も高音も大人よりでません。
子供は成長し、年齢とともに次第に音域が広がります。
しかし、一般の人は高齢になるにつれ、声帯が衰え、音域が狭くなります。
つまり、声帯は実は筋肉であるので、トレーニングしないと衰え、筋肉量が減少し、振動できる周波数領域も減るのです。
声優は、発声練習を毎日重ね、声帯を筋トレし続けますので、一般の人と逆に年齢を重ねるごとに声帯の筋肉量が増え、音域が広がるのです。
従って、声優は、年老いても実年齢より低い周波数の声が出せますので、一生仕事ができるのです。
堀川メソッドでは、発声トレーニングにより、出せる音域の拡張を目指します。
心理学によるアプローチ
アナウンサー以上の発声の技能と俳優以上の演技の技能が身についても、必ずアニメ声優になれるわけではありません。
プロの技能を身につけている競合他者との戦いに勝たなければアニメに出演することはできません。
また、発声と演技の技能が最高の人がキャスティングされるわけでもありません。
逆に、技能は未熟でも、「こいつを何とかしてやりたい。」と制作サイドの監督やディレクターから思われれば、出演のチャンスはあるのです。
声優になるためには、誰からも好印象をもたれる必要があります。
声優の仕事現場の制作サイドの方々やファンの人たちから好かれる人にならなくてはいけないのです。
他人から好印象を持たれるには、どうすればいいでしょうか？
猿は、言葉が喋れませんので、表情だけでコミュニケーションをとっています。
つまり、表情により相手が敵か味方かを判断しています。
人間も猿のときのＤＮＡが残っていますので、実は表情を無意識で読み取っています。
心理学では、「他人に対して私は味方です！」と表情でアピールすれば好印象を持たれるのです。
簡単に言ってしまえば、満面の笑顔を万人に対して振り向けられればいいのです。
人間の顔のベースは、疲れて家に帰って、ほっとした時の顔です。
このベースの顔を「笑顔」にしておけば、気を抜いたときも、疲れたときも、無意識のときでも自然に笑顔になっています。
堀川メソッドでは、毎日鏡を見て、口角を上げて、笑顔を作るように指導しています。
これも簡単なようで簡単ではありません。
毎日、最低３０日は続ける必要があり、一生続けるトレーニングです。
